|
今回の日本帰国は破格に長いので、そろそろ職場に戻る準備を精神的にもしないとまるでかえれなくなりそうなこのごろ。
やはり日本はいい(笑)。生まれ育った国だし、物価が高いとか電車が混んでいるとか、政治がいまだかつてなく混迷しているとか、なんだかんだいってもやはり自分の国は住みやすい。
でも、あんまり長くいると、息がつまるし、世界の動きについていけなくなるし。バランスが大事なんでしょうけれど。
タイトルのお手軽ご飯というのは、かりんが帰国するとお世話になることの多い、デパートやスーパーのお惣菜、お弁当のことです。日本は、手軽にご飯が食べられる! 外食するレストランの多さやバラエティの多さもさることながら、お店で持ち帰りできるように売っているお惣菜やお弁当の種類といったら目をみはるものがあります。
切干大根、ひじき、煮物をはじめ、てんぷら、コロッケ、焼き鳥など、おかずにもメインにもなるものが盛り沢山。かりんのように一人暮らししていると、どうしても自分のために4品も5品もつくる気力がでないので、こういうパックのお惣菜を何種類か買って、ご飯とお味噌汁を用意するだけで自分でつくるよりはるかに豪華なお食事ができるのは、実にすばらしいことです。しかも、お惣菜やお弁当は、人数に合わせて帰るよう、量り売りになっていたりもする。おにぎりにいたっては、ひとつひとつ丁寧にパックされていて、のりがぱりぱりしているタイプか直巻きタイプかの選択までできる。これが至れり尽くせりでなくていったいなんであろう??
あと、見逃せないのが、駅弁。最近はデパートやスーパーでも有名で人気のある駅弁を買うことができるけれど、かりんが子供のころは特定の電車にのらないと買えない、特別なもの、という印象が強かったのです。
かりんが大好きだったのは、東海道本線に乗ると買うことができた、「鯛めし弁当」。当時祖母の家が東海道本線沿線にあり、祖母の家にいくと、必ず一食はこの「鯛めし弁当」にしてくれ、と騒いだ覚えがあります。これはときどき売り切れていたりして、せっかく電車に乗れても、お弁当にありつけない、という悲しいこともあり、かりんにとっては強烈な思い出になっています。「鯛めし弁当」は小田原のあたりでつくっているらしいのですが、たいてい有名な駅弁は土地色豊かな、名産と呼ばれるものをつかっている、「その地域といえば、この駅弁」的ものが多いですよね。
海外でお惣菜やお弁当を目にすることって、あんまりないので、日本に帰ってくるとついその便利さに感動してしまいます。もちろんデリカテッセンのようなものはあり、ポテトサラダとかお魚のマリネとかお惣菜っぽいものを買うこともできますが、バラエティに乏しく、日本のスーパー、コンビニみたいに、「どこでも買える」感に乏しいのです。
日本食材屋や和食レストランが特別にお弁当を販売している例も見受けられますが、お寿司が多く、やはり購入する人の数が少ないのかお弁当の種類、中身の種類に限界があるように思います。利用者が少ないと元もとれないのでしょうから、必然かもしれませんが。
持ち帰りできる中華やベトナム料理のおかず、もときどきジュネーブのスーパーで見かけますが、さめると美味しくなかったり、バラエティに乏しい。駅弁にかわるものといったら、何でしょう、駅のパン屋のサンドイッチとかキッシュくらいでしょうか(非常に寂しい)。いつでも食べられるクロワッサンやサンドイッチを片手に電車にのるなんて、「ハレ」感が少なくて、悲しい気もします。ま、確かに「お弁当」って発想があんまりないみたいだし。ピクニックといっても日本人のお弁当箱みたいに小さな入れ物にものをつめる、というよりは、豪快に大きなタッパにじゃんじゃんものをつめてもちよるし。(持ち運びの容易さは問題ではないようだ)
海外の人たちは、「お手軽に食べる」ということについて関心が低いのでしょうか? 「お手軽に食べる」というと、冷凍食品にいってしまうようなんですよね。
つい最近知ったのですが、日本には「惣菜管理士」という職があるそうですね。これは栄養士から派生した資格らしいのですが、コンビニやスーパーで売っているお惣菜の栄養バランス、品質を保つかをチェックする人らしいのです(おぼろげにしか覚えてない)。ときに豊富な知識を生かして、新製品の開発も行ったりするのだそうです。
こういう風にシステム化されているから(そういう職業が存在しているから)、日本ではお惣菜が益々豊かになるのかもしれませんね。
|