東大出身性かりんのひとりごと 過去ログ(その54〜その55)


その54  必要なもの (2002.3.11)

 ジュネーブも少しずつ春にむかっているようで、今週は少し暖かくなってきました。お天気もよくなってきたし、いつの間にか町のなかの木の枝にも緑の芽がでて、春に向かって準備しているようです。
 少し気が早いけれど、冬物のコートやスーツもしまう準備をして春、夏ものの洋服をだそうか、と洋服の整理を始めたかりん。ついでに本やいろんなものも徹底的に処分しようと掃除をはじめたところ、この2年半で非常にものが増えたことにびっくりして腰をぬかしそうになりました。
 ひとりで住んでいるのに、異様にものが多いのです。。。いや、ひとりで比較的広い家に住んでいて、収納場所がいっぱいあるからでしょうか。よくもまあ、こんなに、と思うくらい、使ってないいろんなものがでてくるのです(恐怖)。

 洋服にしても、「ひとつ買ったら、ひとつ処分」という家訓があるにもかかわらずかろうじて「みっつ買って、ひとつ処分」を実行してるかりんにしてみれば、セーターやカットソー、靴、鞄、色違い、形違いでそれなりの数がでてくるし、本にしても、CDにしても、単価が低いために大量に買って積んであるものが多数。ここから引っ越すことになったら、どーなるんだ、一体?? と頭を抱えてしまいました。
 しかも、かりんは日本の実家にいらないものを置いておくことができず、全財産? を持参して移動しているので、日記とか手紙とか写真とかそういった類のものも、多数でてくる、でてくる。ほんとに気が遠くなってしまいます。

 しかし。。。。たとえば火事になったりしたら、全部持っては逃げられないわけだし、全部が全部絶対捨てられないものか? というと、疑問です。不便だけど無くても生活できるものが、結局のところほとんどかもしれません。靴だってスーツだって、最低限あれば生活できるわけだし。
 本だって、一度読んだら、あとは人にあげてしまえば場所をとらないし。人生において、ほんとに大切なもの、ほんとに必要なものは、実際は代替の効かない、お金で買えないものなんだと思います。それこそ記憶とか思い出とか家族とか友達とか、、、、。
 お金で買えない大事なものがしっかりあって、あとは生活するのに最低限必要なものさえあれば、十分生きていけるんですよね。

 とは思うものの、やっぱり洋服も靴も鞄も本もCDもなかなか捨てられないかりん(笑)。物欲の権化かも。あんまり我慢すると苦しいし、ストレスになってしまうし、自分の精神衛生上のバランスの問題なのかもしれません(甘い)





その55  春 (2002.3.18)

 冬の長いヨーロッパですが、ようやく春の兆しが見えてきました。ジュネーブを代表する観光の名物、というか目玉商品? のひとつが、レマン湖の巨大噴水です。これは、強風の日と冬の間を除いて毎日レマン湖の水を140メートルの高さまで吹き上げるものです。
 ほんとは5月になるまで再開されないのですが、例外が三月の上旬で、毎年恒例のモーターショーが開かれるその最初に日に見ることができます。これをみると、ああ、もう少しで春なんだなあ、と思うわけです。

 春。日本では3月は別れの季節、4月は新しい出会いの季節でもあります。そういえば、あちらこちらに日本の学生らしき旅行者をみかけるようになりました。入試も終わり、卒業旅行の季節なのでしょうか。こちらでは学校も秋に始まるし、職場での一年は1月から12月のカレンダー通りの一年のサイクルで動くので、3月が別れ、4月は新たな出発、みたいにに特別な感情を抱くことはないようです。
 かりんの職場でも人事異動は、年度に関係なく空きポストができた時点で行われるので、人の移動に季節は関係ないし。
 ただ、3、4月というか、この時期はキリスト教国では断食したり、大事なものを絶ったりしてイースター(キリストの復活を祝う日)にむけておとなしく「耐える」時期(キリストが荒野を彷徨われた40日間)にあたるので、概してイースターまではおとなしく粛々と、イースターが来て、初めて心から春が来たことをお祝いする、というような雰囲気はあります。職場の秘書も、イースターまでは肉やお菓子類を絶っているみたいだし。
 ちなみに今年のイースターは3月31日です。この時期ヨーロッパはイースターの日曜日を挟んで4連休になり、お店も閉まるので(クリスマスの時期と一緒)、旅行者は気をつけなければいけません(笑)。かりんは去年はバルセロナにいきましたが、今年は休暇をたして日本に帰ります。

 日本はもうサクラも咲いているのでしょうか。日本にいるときには気がつかなかったけれど、サクラって実はとてもとても美しい花であり木なんですよね。こちらでは、ああいう堂々と美しい花や木を見ないせいもあり、春という感じがちょっと「薄い」のかもしれません(笑)。